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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第20章 絡める罠-滑走-
一方的に切られた携帯を見ながら、ぁたしはチョットだけ笑う‥引っ掛かったと……
そのまま私室を飛び出し、2階へ‥紀永に報告と執務室まで走った。
"コンコン"
「??
誰だ??」
「紀永‥良いかな?」
扉の向こうは美紀…
この時間の執務室に来るなんて珍しい‥いや、なにかあったか??
「構わないよ、入っておいで……」
「うん………」
今日は通常業務以外仕事は入っていない、美紀が居ても支障が無いものばかり。
ガチャっと扉を開けて、美紀が顔を覗かせる。
「・・忙しい??」
「いや、採決書類ばかりだから忙しくもないよ」
「じゃあ、ちょっと良いかな?」
「ああ……」
今度こそ扉を開けて、美紀が中に入って来た。
「どうしたんだい?」
「・・
彼奴から電話来た‥2日後だって……」
「そうか…
漸く来たね、予想より長かったかな?」
「ぁたしも、もっと早く来ると思ってた」
かなり警戒心が強くなってると見え3日か、予想より長いが、まあ許容範囲内だろう。
「少し待って、遠藤を呼び出すから」
「あ‥そうだよね」
ラブホ内の配置や指揮は遠藤に任せてある…
結局のところ、1人では人手が足りないという事で、遠藤も隣の部屋に詰める事になった‥早期撤収の為に……
執務室から遠藤を呼び出し、待つ事数分…
やっと遠藤が執務室にやって来た。
「申し訳ありません、業務の方が立て込んでいましたもので……」
「うんん…
こんな時間に、此処に来たぁたしも悪いから」
「まあ、仕方ない時間だね」
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