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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第20章 絡める罠-滑走-
屋敷内の何割もだが、表向きの仕事の方は遠藤が殆どを取り仕切っている。
他に秘書もいるから、それぞれに分担作業にはなるが、直接私に来る分は全て遠藤を通してから私のところに来る。
遠藤が多忙なのも仕方ない事………
「それで話だったね…
吉田春夫が2日後動くそうだ」
チラッと美紀を見ると、美紀も遠藤に向かって頷いている。
「2日後ですね…
承知しました、全ての準備は整っています、22時‥間違いありませんね美紀様」
「うん、彼奴は必ず22時指定…
教師の仕事時間が終わった直後に来る」
「ラブホ内の通常の監視カメラは、こちらで一括把握出来ますから、歩きでも車でも捉えるのは可能です…
捉えたら、部屋を1室残し満室表示に切り替えます、もし違った場合、捉えられ無かったと判断して即逃げて下さい」
「はい…
遠藤さんですから信用してます」
「それは私も大丈夫だと思ってるがね…」
「もしもの場合です…
見逃す気はありません」
性格的に真面目な遠藤の事、22時と言われても、その前から監視しているだろう…
美紀と同じく、私もそこは信用している。
「2人が部屋に入った所から、隠しカメラの録画を開始します…
先の話のように、行動次第ですが10分‥‥その後脱出の為の仕掛けが作動、あの男が美紀様を逃がしている間に、隠しカメラから吉田春夫の行動を見、部屋から出たと同時に撤収作業に…
作業は数分、元々置いているだけですので、回収し一定の時間が経過するまで隣で待機した後、ラブホの業務を通常に戻し、こちらも撤退‥私の方はこれで全てです」
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