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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第20章 絡める罠-滑走-
はっきり言ってこの計画は、美紀と遠藤達の連携に掛かっている…
私の方は、本当に逃げる手伝いをする程度で、直接介入は出来ない‥‥悔しいが……
「遠藤さん、何度も聞こうと思っていたんですけど、あの男ってどんな人なんですか?」
「私も数回しか会った事はないね」
考えて見れば、何故遠藤があの男と知り合いなのか、はっきり聞いた事は無かった。
「それですか……
悪友です‥学生時代の…
無理と無茶が得意で、かなりのお節介、私も随分振り回されました…
ですが、行動能力と判断能力は確か‥まさか卒業してあんな職業に付くとは思っていませんでしたが、考えて見れば奴らしいと……」
「信用しているんですね」
「そうですね、信用はしています…
悪友と言っても、困った人や悪いのを黙って見過ごせず、手を出して私まで振り回されるの悪友の方ですから」
これはまた…
遠藤にも面白い悪友が居たもんだ。
「凄い性格…
なんだか桜みたい、ただ桜は空回りが多いケド」
「アトリエのあの子かい?
確かにまあ‥美紀の言ってる事に間違いは無いような雰囲気だったが……」
「無理と無茶は桜の得意技だもん…
ただ完走しないだけ、本人あれで真面目にやってるから、時々的を得た事もやるし‥感だけは人一倍良いよ…
ぁたしの何気ないひとことで、アトリエを見付けたくらいだから」
どうやら美紀にも悪友がいるらしい…
そこまでとんでもない子には見えなかったが?
少々風変わり‥そんな感じだったか……
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