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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第20章 絡める罠-滑走-
(・・21時50分・・・)
少しだけ早く着いたぁたしは、何をするワケでも無く、ただラブホの近くでボーっとしてる。
大丈夫心配無い・・・
紀永も遠藤さんも、みんな居てくれるんだ…
負けるな‥彼奴に負けるなぁたしの心!
少しだけ恐怖にドキドキする心を無理やり抑え付け、ぁたしは前を見据える。
ぁたしの為に、紀永も遠藤さんも協力してくれているんだ、ぁたしが負けちゃダメ。
静まれぁたしの心‥これから彼奴に嘘を吐くんだから、これくらいで動揺しちゃダメ!
「大丈夫…
今のぁたしなら出来る‥出来るよ……」
弱音はもう吐かない…
前を見て‥現実を……
もう、眼鏡越しの世界じゃ無い、ホントに現実なんだ‥だからしっかりしろぁたし!
ぁたし自身に気合いを入れて、待つ事10分…
彼奴、今日は車で来た、この間ぁたしが逃げたから、逃がさない為‥それくらいは分かる。
駐車場に車を止めた彼奴に向かって、ぁたしは歩く。
これから、ぁたしの先が掛かった芝居をするんだ……
気落ちしたように大人しく‥彼奴の目を見ないように注意して、今までのように彼奴の後ろを歩いて、さも従うように……
ラブホの中………
部屋選択のパネルは‥1部屋だけ空き表示。
(遠藤さんが動いてる……)
「・・ちっ・・」
舌打ちした彼奴は、残る1部屋を選んで、案内の光が差す階段を上り始め……
此処までは成功…
でも、この先はぁたしに掛かってる‥もう一度だけ覚悟を決めて、ぁたしも彼奴の後を追って階段を上り始めた。
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