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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第20章 絡める罠-滑走-
「・・・来た・・・」
ラブホ周りの監視カメラをチェックしていたら、駐車場に1台の車が入って来た。
時間は‥21時59分、これが当たりだろう。
「・・・・・」
車から降りた人物は、確かに吉田春夫…
美紀様も車に近付いて行く。
「・・よし・・・」
フロントのコントロールパネルを操作して、目的の部屋以外を、使用中のライトが消えた状態に切り替える。
そして、すぐさま身を翻し、従業員通路を通り表の通路に出、目的の隣の部屋に駆け込んだ。
「来た‥カメラは頼んだ」
「・・・
任せて‥3台正常に稼働中…
仕掛けのスイッチも正常だから」
此処からが勝負…
上手く吉田春夫だけを録画しなければ、美紀様の事がバレないように。
「遠藤、部屋に入るよ」
「分かった」
私は慌ててモニターの前に座る。
「録画開始……」
「・・・・・」
此処からは全て美紀様次第……
願わくば‥怪我も何も無い事を……
私はそう願う事しか出来ない・・・
"ガチャン"
何時ものオートロックの音‥これからがぁたしの一世一代の芝居の始まり。
部屋に入って直ぐ、遠藤さんに言われたベストポジションの前で、ぁたしは彼奴に向かって土下座をした。
「どういうつもりだメス犬……」
「・・
ぁたしが悪かったです‥あんな逃げるような真似をして…
ですから‥ぁたしを好きにして下さい」
なにがあっても自分から屈しなかった、ぁたしから出た言葉に、流石の彼奴も驚いたよう。
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