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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第20章 絡める罠-滑走-



「・・・良し!!」


バイクをまた街中に…


オフロードタイプの利点を生かし、脇道小道と潜り抜け、向こうに揺さぶりを掛け、また街中へ…


向こうは大型…
幾らバイクとはいえ、大型では細かい小回りはキツい、そこを狙っているのだが………







(・・・えっ‥ええー!?)



久しぶりに冬二のとこの車に乗せて貰って、街を流していたら、急に2人乗りの知らないバイクが、私達の集団の中に……


それも‥後ろにケツ乗りしてるのって美紀‥じゃないの!?



「どうした桜?」

「克己‥あれ……」

「ん?
随分命知らずな奴だな、冬二さんのところに割り込んでくるなんて…」


そうじゃない、バカ克己!!


車の窓ガラスに張り付いて見てるケド、あぁもうスモークが邪魔!!


でも背格好といい、髪といい美紀ソックリ。



「・・・
あれさ‥‥美紀‥じゃない??」

「は?
なに言ってんだよ、美紀なら入院中だろ?」

「でも‥あれ………」


私が指差した方を克己も見てる…
でも、そのバイクは直ぐ追い越して行ってしまった。



「確かに似た感じはするケドな…
美紀‥ケツ乗りしないだろ?」

「それは‥そうかぁー」


私の勘違いかな?


美紀って、冬二でもケツ乗り拒否だもん。



「それよりさ桜…
今日は冬二さんも居るんだぜ?
間違いなくチキンになるぞ」

「あっ……」


冬二ならやる、妨害した奴にチキンレース仕掛ける。


向こう2人乗りだったし、大丈夫かなぁ??



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