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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第21章 表舞台-晴の日-
仕事の多忙期で、彼奴の話は一旦保留…
午前中中心の紀永だって、仕事がズレ込み夕方まで掛かる事も……
更に忙しいのが遠藤さん、屋敷と本社を行ったり来たりで、最近ゆっくり顔も見ていない。
(えーと…
終わったのにチェック……)
手元の報告書と、モニターの数字が合っていたら、端末からチェック、これで採決の承認が下りる仕組み、此処執務室と遠藤さんの端末しか出来ないようになってる厳重管理ぶり。
殆ど間違いは無いようだけど、稀に間違いや誤差がある物が入って来るんだって‥それを見付けるのがぁたしというワケ。
(これと…これもOK……)
黙々と書類とモニターを見ながら、作業をこなして行く…
羅列のデーターと数字は、ぁたしの一番得意とするところ、だから苦にならないのが良い。
「この月末が終わったら、なにか埋め合わせするよ」
「別にいいよ…
ぁたしも時間潰れるし、丁度良いから……」
「でもね、会社の仕事を押し付けてる訳だから」
「気にしてないよ…
ぁたし、こういうの得意だもん」
話しながらだけど、ぁたしも紀永も目と手は書類とモニターに集中…
それくらいホントに忙しい。
「得意‥ね……
美紀はこういう仕事に就きたい??」
「どうだろ?
キライじゃないケド…
どちらかと言えばプログラミングの方が好きかな??」
「やっぱりそっちなんだね」
「通訳とかも好きだけど…
あまり何になりたいって考えた事無い」
「・・・
これから考えて見れば良いよ‥美紀なら何にでもなりそうだ」
「うん、ゆっくり‥ね」
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