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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第21章 表舞台-晴の日-



「おあいこかな?」

「おあいこだよ」


そのまままたキスに…
いや、ちょっと待て……



「・・・・・」

「紀永??」


唇が触れ合う瞬間で止まった私に、美紀はきょとんとした顔。



「此処だと、また遠藤の邪魔が入りそうだ…」

「そりゃあ・・・・きゃぁ!?」


急に立ち上がり、美紀を抱き上げて寝室の方へ…
美紀はジタバタしてるが、これもまた楽しい。



「紀永!」

「邪魔が入らない場所で……ね……」

「・・・・・・・」


おや?
今度は黙ってしまった…
こういう時の美紀は素直で可愛らしい、それがまた男心をそそると美紀本人は気付いてないよう。


この自然な動き、自然な表情が男心を引き寄せる…
美紀自身は意識してやっている訳では無い、培った無意識、あまり他の男に見せるとは思わないが、美紀に惹かれていた男も少なからず居ただろう。



(この歳になって嫉妬ね‥私もまだまだだな)



嫉妬に歳は関係ないとは思うが、流石に美紀の周りの‥10代の男子に嫉妬と思うと考えるものがある。



(やっぱりオジサン‥なのかね…
多少認めたくは無いが……)



若いとは流石に言う気は無いが、オジサンと思うにはまだ早い歳とも思っていた…
だが‥美紀の世代から見れば、十分以上に年上の類なのは実感せざる負えない。




逡巡と考えている内にベッドに…
ドサッと美紀を下ろして、そのまま素早くキス。


「んっっ…」

「くすっ…
さっきの続き……んっ……」

「もう…紀永ったら……んんっ……」


直ぐにキスは深くなり、舌を絡ませながら、美紀を押し倒してゆく……



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