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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第22章 終焉の時
考えるのは明日に迫った式典の事ばかり…
ホントに明日全てが終わるの??
彼奴との問題は、もうぁたし1人の問題じゃ無くなって、逆にぁたしは成り行きを見てるしか無くなってしまってる。
「・・・・・・・」
この間のバイクで逃げた時のように、彼奴は簡単には諦めない、それなのに紀永は完全に勝算がある言い方。
ホントは‥早乙女の力を使えば、彼奴を簡単に潰す事が出来るのには気付いてる…
でも紀永は、回りくどいやり方を取ってまで、彼奴を追い詰める方を選んだ。
「・・・・・・・」
冷たくなったココアを一口………
冷えても味は……美味しい。
分かってる、ぁたしの為だって、ムリに早乙女の力を使ったら、彼奴とぁたしの事が世間にバレ兼ねないから……それだけ早乙女の‥会長の力って影響力が凄い。
そんな事、この街に住んでる人間なら皆知ってる事なのに、素の紀永に触れて少し頭から薄れていたみたい。
「・・・・・・・」
そんな紀永がガッコに乗り込む、ガッコ内はパニックだろうなぁ
早乙女会長が来賓出席なんて、普通有り得ないもん。
明日ガッコに行ったら、どうなっているんだろ?
ぁたしは沈黙を守らないといけないケド、センセもみんなも大慌てなのは簡単に想像出来る。
「桜の追撃を乗り切るのが大変だぁ……」
絶対桜の話が入る、ぁたしは誤魔化しながら喋るしか無い、紀永との事は言えないから‥これ以上桜に隠し事ってイヤだけど、明日だけは仕方ない、バレるワケにもいかない。
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