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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第22章 終焉の時



「手配に忙しくて、私の方は後回しにしていたんだよ」

「でも‥明日……」

「それは分かっているけど…
まあ、何かの引用でも使えば、体裁は保つ程度のスピーチは出来るから」

「そんな簡単??」

「・・痛いところを付くね美紀は…
だからまだ考えて無いと……」


こう言っている割に呑気な紀永、多分何かは考えているとは思うケド??



「それよりも、絶対に長時間吉田春夫と2人きりにならないように、良いね?」

「勿論分かってる…
ぁたしだって危機感って言葉くらいあるよ?」


今の彼奴なら、ガッコ内でも何をしてくるか分からない…
誘導はするけど近付いちゃダメ、ちゃんと本能が警笛をならしてる、ヤバいって。



「心配しても、し足りないくらいだ…」

「それ、前にも聞いた」


ラブホの撮影の時に、紀永同じ事言ってたよ。



「何度でも言うよ私は、本当に美紀が心配だからね」

「・・うん‥それは分かってるから………」


肩を抱かれて、ぁたしは更に紀永に身を寄せる…
今はただこうして居るだけで良い、ちゃんと落ち着いてぁたしはぁたしの役割を果たさなくちゃ。


それが、ぁたしも紀永もみんなも幸せになれる方法だから……………









「え-
初めからGPSは入れっ放しにして、ぁたしの携帯も……うんOK」


服装もガッコに行っていた頃の、倉原の家から持って来た服…
紀永達が用意してくれた服って、ブランド品や高級品ばかりで、ガッコじゃ浮くから、こっちの方が良い‥ついでに気楽だし。



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