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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第22章 終焉の時



携帯は鞄じゃ無くポケットに、鞄の中は必要最低限……って………



「まだ入ってたんだ」


あの頃のままだったから……



「もう‥要らない…」


鞄に入っていたのは、遊んでいた時に吸っていた煙草…
今のぁたしはお酒も煙草も止めてる‥だから要らない、現実逃避はもう必要無い。


煙草をポイッとゴミ箱に捨てていたら、紀永が着替え終わったらしくて、寝室の方から出て来た。



「・・・・・」


うわーー!!


何時ものスーツ姿とはまた違う!


スーツ姿はスーツ姿だけど、渋いブランドスーツに、普段宝飾品なんてしないのに、さり気ないところの宝飾品の数々。


時計1つだけで、どれくらいするんだろ?


そんな事まで思える高級腕時計‥執務室での仕事用でもまだ手を抜いていたんだぁ。


でも、近寄りがたいケド、凄くカッコいい…
これが表舞台の早乙女紀永‥早乙女会長なんだ。



「・・
そんなに見詰めて、何処か変かな??」

「うんん…
なんか凄いなって…」

「表向きだからね…
大人のマナーとして、こういうのは仕方ないんだよ、私的には肩が凝りそうだが……」

「凄く似合ってる…
やっぱり早乙女会長だぁ」

「はぁ…
どうも美紀に早乙女会長と言われると、心境複雑だね‥紀永で十分」

「それ外で言えないもん」

「それもそうだ…
今日のところは我慢しとくよ」


その姿で笑われると、ぁたしの方がドキドキしてしまう…
それくらい今の紀永は大人の‥男の魅力が凄過ぎる。



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