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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第22章 終焉の時
「ガッコ来たって事は退院出来たんだよね?」
「うん…
でもまだ療養しながらって感じなのかな?」
「え-
じゃぁ、まだ休む事あるんだ…」
「多分……」
席に座りながら、当たらず触らず…
後でバレても良いから、今日1日はどうしても乗り切らないと………
「今日は式典と終業式だけでしょ?
だから、少し馴らそうかなって……」
「一応ね…
でも、式典は大変な事になりそうなんだよ美紀」
「大変??」
知らん顔も辛いよ……
「来賓に、あの早乙女会長が来るんだって!」
「・・
早乙女会長って‥あの??」
「その早乙女会長…
私らも詳しくは教えて貰ってないケドさ…
極力大人しくしなきゃ、目付けられたらヤバいっしょ、私まだ闇から闇はイヤだよぉ-」
「・・・確かに・・・」
早乙女会長と言ったら、やっぱりこういうイメージ…
ぁたしもまぁ‥聞き慣れてはいるケド、誤解が誤解を呼ぶって、こういう事を言うんだよね。
「いきなりオジイチャンとか出て来たらどうしよう……」
「よく分からない・・・って話だから……
若いって聞いた事もあるし、年寄りって話も…
ぁたしだって分かんないよ」
とりあえず、一般の噂話で聞いた、早乙女会長の噂で無難に収めて……
本人の前では絶対言えない噂話、世間一般はみんなこう考えている。
「早く式典終わってくれないかなぁ…
私ホンネは、このままガッコ帰りたいもん、でもさセンセが今日休んだら2単位落とすって、それってマジ酷くない!?」
そこまでの徹底振りだったのか…
ぁたしも来て無かったらヤバいヤバい。
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