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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第22章 終焉の時

多分、此処にいる全員が予想外過ぎる早乙女会長の姿に驚いている…
憶測だけは人一倍ある人物だもん、本物を見たらこうなるのは当たり前。
ぁたしも一応驚いているフリはしてるケド………
『んっ!
全員静かに!!』
マイク越しの吉田の声が飛ぶ、仕方なしに静まる体育館内。
式典自体は至って普通…
ただ開校100年以上の歴史があるらしく、OB代表と、これからOBになる4年代表の挨拶‥要するに引き継ぎって感じの内容。
だた1つ違うのは、街の貢献という名の寄付…
毎年早乙女から来るらしいんだけど、それを今年は直接早乙女会長から校長に手渡す成り行き、その後に早乙女会長からの生徒への軽いスピーチ。
この辺は、事前に教えて貰っていた内容と同じ、変更も無い。
式典は淡々と進む…
在校とOBの挨拶、校長と早乙女会長との寄付の受け渡し……
(そういえば‥スピーチどうしたんだろう??)
1日あったから、なにか考えたとは思うケド、呑気にしていたから…
こういう場所でヘマしそうなタイプでも無い、呑気にしながらも考えてはいたと思う、怖い程本番に強そうだし。
校長との受け渡しも終わり、早乙女会長が壇上に立つ・・・
「・・・
みなさんは"boys be ambitious"という言葉を知っているだろうか…
日本語に訳せば"少年よ大志を抱け"ウィリアム・S・クラークの言葉です」
体育館中に響き渡る声、人を惹き付けるような、はっきりと、でも一切迷いもブレも無い言葉使い。
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