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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第22章 終焉の時

体育館中が早乙女会長のスピーチに飲まれる、それだけ強い意志の持った話し方…
そういうぁたしも、壇上から目を離せない。
「“Boys be ambitious ! Be ambitious not for money or selfish aggrandizement ,
not for that evanescent thing which men call fame . Be anbitious for the attainment of all that a man ought to be .”
"少年よ、大志を抱け
しかし、金を求める大志であってはならない
利己心を求める大志であってはならない
名声という、つかの間のものを求める大志であってはならない
人間としてあるべき すべてのものを 求める大志を抱きたまえ"
難しい事を言っているようですが
"若者は大きな希望を持って世に出よ"
そうウィリアム・S・クラークは言いたかったのです」
確か‥ウィリアム・S・クラークは、明治時代に札幌農学校の教頭として赴任して来て、僅か9ヶ月で本国に戻る時に"boys be ambitious"と言う言葉を生徒達に送って去った。
結構有名な言葉…
でもイヤミも含まれてるような……
札幌農学校教頭、絶対掛けてる彼奴と…
こんな事‥考えていたなんて、それともぁたしの深読み??
違う、深読みじゃない…
早乙女会長なら、そこまで考えてもおかしくない。
ただ、彼奴が気付いているかどうか。
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