この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第22章 終焉の時

この言葉って、吉田と真逆の事を言ってるもん。
"金や私欲の為でなく、名声でもなく、人間として当然もつべきもののため…"
簡単に直訳したらこうなる…
それをスピーチと称して言うなんて………
笑いたいケド笑えない、でもちゃんとクラーク教頭の、裏の意味の言葉もあった筈"幸せになりなさい"本当に言いたかった言葉はこれらしい。
吉田を牽制しつつ、生徒達には幸せに……
如何にもらしいスピーチ内容。
誰も気付いてない、ただ壇上の早乙女会長の言葉と迫力に飲まれているだけ、此処に居るぁたし以外の全員が……
カリスマ性…
それを十分に理解した上で、こんな行動と言葉を言われたら、誰も適う人なんて居ない。
5分程でスピーチは終わった…
まだ呆けてるのも居るケド‥そこはぁたしからは何も言えない。
この後は終業式、来賓達は体育館から出て、普通の終業式が始まる。
これが終わってからが勝負、彼奴がどう出て来るか、ぁたしだって分からない。
式典とは違い、普通に終業式を終えて、ぁたし達は教室に戻って来た。
桜なんか、まだ呆けてるし、そんなに感動したかな??
「イメージめちゃ変わった」
「ホントだね…
ちょっと怖かったケド」
「怖いより感動したなぁ私は…」
「桜は感化されやすいからねー」
「えー!
美紀は感動しなかった??」
「ぁたし??
言ってた事は合ってると思うよ」
裏は置いといて、学生に贈る言葉としては最適だとは思う。
・

