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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第22章 終焉の時

「あっ………」
美紀行っちゃった…
メール見て慌てたような気がしたんだケド、私の気のせい??
(ダメダメ、また同じ事になっちゃうよぉー)
一度、美紀の携帯を勝手に見て、気まずい雰囲気になったんだ、二度やっちゃダメ。
そりゃ‥ちょっと気になるケド………
それより、早乙女会長のスピーチ凄かったぁ…
イケメンで耳に残る声で、あんなスピーチ…
私達でも内容がちゃんと分かるように話し、それでいて説得力がある言い方。
憧れる、ああいう感じの大人の人に…
いままで私が見てた男って、何だったんだろうってくらい、別世界の人だよ。
実物見ても、まだミステリアスって凄いなぁ
やっぱり謎の早乙女会長だぁー
私らなんか手の届かない存在、見れただけでも儲けものだ。
「boys be ambitious」
美紀は知ってたって言ってたケド、私は初めて聞いた。
志しを大切に……
私には痛い言葉だったケド、志しを持ったらなんか変わるのかな??
「桜、ゴメンゴメン」
「急にトイレ……大??」
"ゴンッ!"
「イタタ…
美紀ひどーい!」
真上から拳一撃だなんて……
「なんでそうなるのよ」
「だって急いでたから‥そうかなって……」
"ゴンッ!"
「ちょっ、二度はマジ痛いよぉー!!」
「普通思っても言わないでしょう!
普通にトイレだよ‥もう……」
「ぁはは…
そりゃ怒るわ…」
前も、こんな風にストレートに怒られていたら、あんな気まずい雰囲気にならなかったのにな‥って、あれは流石にムリか。
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