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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第22章 終焉の時
南門から外に出て、少し狭い校舎に沿った道を歩けば、校舎裏‥つまり休憩時間とかに使う、フェンスに囲まれたフリースペースに出れる。
ぁたし達が校舎裏と言ったら、普通は此処の場所を指す言葉…
あまりにも普通の事だったんで、メールに入れそびれてしまった。
「・・・・・」
彼奴は………まだ来てない。
時計を見たら、あれから27分、そろそろ来たっておかしくは無い頃。
ガッコが終わってまで来るような場所じゃない、だから今此処はぁたし1人きり、かなりの不安感はある‥でも信じている、絶対に後を追っているって……
「・・・寒い……」
雪こそ無いにすれ2学期の終業式、外は寒いに決まっている…
夏の始まりに始まった彼奴との事も、季節が変わってもう冬‥そんなに時間が経ってたんだ。
半年くらいの話なのに、もっと長く感じる…
それくらいぁたしは追い詰められた、追い詰められて、もうギリギリの状態で紀永に保護されて、逆に紀永が乗り出して……
ホント、内容の濃い半年……
普通の人の数年分を、ぁたしは半年で味わった感じがする。
「・・・来てたか・・・」
「・・・・・」
来た………
「随分な手間と、余計な者まで使ったな…
大人しく従えは良いものを‥糞餓鬼め」
「・・・・・」
ドンドン彼奴が近付いて来る…
ダメ、一定の距離を保たないと……
「・・ぁたしはアンタに従う気なんて‥無い!
殺されたって従うもんか!!」
「ほぅ…
そこまで人生棒に振りたいか」
「好きにすれば??」
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