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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第22章 終焉の時
「これはただのビジネス…
この動画を流出させない代わりに……遠藤…」
「・・・はい・・・」
ビジネス‥だと!?
遠藤と呼ばれた秘書は、俺の服の中を確認し、取り出したのは携帯…
それを早乙女会長に渡した。
「・・ほう・・
これが話の画像か…
では、此処で選ばせてやろう…
今此処で私の持つ動画を流出させるか、君の持つこの画像の全消去か、選択肢は2つに1つ」
これが選択肢だ!?
まあ良い、これが消えてもバックアップがある…
此処は消去を選び、後でバックアップを引き出せば済む。
「・・・全消去を・・・」
「・・そうか・・」
早乙女会長の指が動く、携帯の画像の全消去を掛けているのだろう。
この動画が流出するくらいなら、バックアップのある画像くらいくれてやる!
「・・・全消去を・・・」
「・・そうか・・」
やはりそちらを取った、バックアップがあるとタカを括っているのが見て取れる。
余計な事は後だ、先ずは携帯画像の全消去…
画像フォルダは報告で確認済み、本体画像とSD画像どちらも全消去を掛け、画像を全て消した。
抜け殻の携帯にもう用は無い、遠藤に渡し吉田春夫に返却、向こうは渋い顔で携帯の中を見ているが、まだこれからだ。
「言っておくが、今の画像にバックアップは無い、君の自宅のパソコンからも全消去させて貰っている」
「なっ!?」
「私が1つでも残すと思ったかね?
残るは、今再生されているこの動画のみ」
五分五分の勝負から、一気にこちらの有利に…
手の内は隠してこそビジネス、教職では分からんだろうが。
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