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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第22章 終焉の時
「美紀‥泣き止んだ?」
「うん、ゴメン急に…」
終業式も終わり、誰1人残っていない教室の中、ぁたしと桜は、なんとか此処まで戻って来た‥まぁ、ぁたしが泣いて動けなかったのが悪かったんだけど。
「なら良かった…
ちょっと心配だったんだ私」
「・・そっか・・」
桜がどこから、そして話を聞いていたかも知らない…
ただ、桜が出て来た瞬間に、堪えていた涙が出てしまった。
「私‥マズいところに居たのかな?」
「どうして?」
「だって糞教頭と言い争ってみたいだったし、早乙女会長が出て来るし、話は全然聞こえなかったケド、私ヤバい時に来ちゃったんじゃないかって……」
そっか……
桜、初めから居たんだ、多分隠れてた、という事は校舎の影‥あの場所しか無い。
「・・なんて言ったら良いんだろ……
結果から言えば、ぁたしは助けて貰った」
「助けて貰った??」
うん、話そう桜に…
終わったんだし、もう嘘を吐くのはイヤだ。
「ぁたし、彼奴‥吉田に脅されてた」
「ウソっ!?」
「きっかけは、冬二とラブホから出て来たのを撮影されて、退学か従うか迫られた」
「・・・・・」
「ぁたしは一応従う方を選んだんだけど、彼奴簡単に暴力振るう奴で、ぁたしの身体はボロボロ‥拒食症になったのも彼奴のせい」
「・・美紀・・」
「もう‥どうでもいいやって思った時に、助けて貰った‥早乙女会長に……」
「・・・・・」
桜だから話せる…
多分‥他はムリ。
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