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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第22章 終焉の時
「ぁたしは早乙女会長を知っていた…
18になった時に一度会った‥ぁたしが拒否したんだ、早乙女会長を……」
「えっ??」
「彼奴にボロボロにされて、当てもなく街を歩いていた時に、偶然早乙女会長の車とすれ違い、多少強引だったケド、ぁたしを保護してくれた」
「・・・・・」
「入院中って言ってたけど、ぁたし早乙女邸に居た…
倉原の方からも、その方が良いって連絡が来て、彼奴から隠れるのと、怪我と拒食症の治療の為に、早乙女邸に止まった」
「ちょっと待って、どうして早乙女邸なの?
倉原の方も、その方が良いって………」
やっぱり、そこ言わなきゃダメだよね。
「ぁたしは倉原家の養女だったんだ…
ホントの父親は…………早乙女紀永……つまり早乙女会長………」
「・・・・・えぇーー!?」
そりゃ驚くよね、今見たばかりだもん………
「一度は拒否した、父親じゃ無いって…
倉原でも話す事もなく、ぁたしは1人で生きて行きたかった…
でも、保護されて根気良く説得されて‥今は随分仲は良くなったかな?」
「信じらんないー!」
「まぁね…
ぁたしも初めは信じられなかったくらいだから…
それで、向こうは彼奴との事知ってた、その上で必ずカタを付けるって約束してくれて…
今日の式典に出て来たのもぁたしの為、彼奴にトドメ刺すんだって」
「じゃぁ、今日のって全部仕組んで……」
「式典自体は何も仕組んでないよ…
あのスピーチも……
ぁたしだって、何話すか知らされてなかったから」
ホント、あんなスピーチするとはぁたしだって思わなかったくらい。
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