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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第23章 平和な時間の訪れ



「美紀…
少しは自分が、天才と呼ばれる類だと自覚を持った方が良い…
私はね、美紀の能力が自由に開花する、その手伝い程度しか出来ないが、教授クラスの家庭教師や、専攻専門の人物を美紀に付けてあげる事くらいは出来るよ」

「・・・・・」


ウソ……


ぁたしが天才の類??


そんな事、全く自覚してなかった‥普通だと思ってたもん。



「はぁ…
やっぱり自覚無しみたいだね…
天才でもなければ、あの難関付属高で万年トップの成績で、尚かつ本やネットを見ただけで、あれまでのプログラムは作れない……
私でさえ、子供の頃からプログラミングを専門に習って、この状態なんだよ」

「うそぉー!?」

「嘘じゃない…
美紀なら、私以上になれる可能性を秘めている…
そろそろ自分の為に、勉学に励んでも良い頃ではないかい?」

「ぁたし自身の為…」


そんな事、全く考えもしていなかった…
でも、紀永は考えてたんだ。



「卒業して何になりたいかは美紀の自由だよ…
可能性は幾らでもあるのだから」

「ぁたしは………」


何になりたいの?


何をしたいの??


ぁたしが今やりたい事は………



「もう少し‥ちゃんとプログラミングの勉強したい…
我流だから分からない事も沢山あるし、一度都心の大きな図書館にでも行って、専門書を片っ端から漁ってみたいな…
今はそれくらいしか思い付かないよ」

「専門書ね…
私のでは駄目かな?」

「???」


だって、紀永の部屋って、そういう類の本は一切置いて無いじゃない。



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