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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第23章 平和な時間の訪れ



答えは意外な場所にあった。


紀永の部屋のクローゼット、その一番奥に段ボールが幾つも積まれていて……



「私自身は使い終わった物だと、全部しまい込んでいたんだ」


中を開けて見たら、ぁたしが見たかったプログラミングの専門書の山…
紀永、こんなに勉強してたんだ。



「ぁたしが使って‥良いの??」

「構わないよ、きっと美紀の役に立つ…
それと、家庭教師は私が勝手に決めるからね」

「えっ!?」


さっき、教授クラスの‥って言ってなかった?
と‥いう事は………



「期待して欲しいね…
美紀に合わせ、最高の家庭教師を用意するから」

「・・・・・」


ぁたし‥これからどうなるんだろう…
別の意味で、先が不安だよぉ………





という話で、紀永が選んだ家庭教師は現東大教授、専門は政治経済学これがまた厳しい。


政経学と言ったのはぁたしだけど、まさか現役を連れて来るなんて…
だけど、そのお陰で多少遅れていた分は取り戻せたし、それ以上の専門知識も教えてくれる。


ホントに屋敷内、目指せ東大合格って雰囲気。



オマケだけど……
あれだけ入院休学って事で休み続けて、単位がアウトギリギリになってた。


と言う事で、あの2学期の終業式の後、冬休み返上で毎日補習授業。


せっかくの冬休みだったのにとも思ったケド、そのぁたしに付き合って授業するセンセも‥もう、ご苦労さまですとしか言いよう無かった。


その冬休みの補習で知った…
彼奴は、あの終業式の日に転属願いを出した事。



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