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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第23章 平和な時間の訪れ
簡単に受理されて、彼奴はもうこの街には居ない…
逃げるように地方へと行ったらしい。
この話を聞いた時、ぁたしはホントに解放され、自由になったって実感出来た…
やっと彼奴の悪夢から………
「・・出来ました」
難問を漸く解いて、先生のチェック…
何回やっても、こういう時は緊張する‥相手は現役教授だもん。
「・・・・・・
ほう‥これはまた模範的な解答、だがもう少し考える事は出来る筈…
政経学は流動性の物も多い、世の中の情報状況も考慮し、現時点での最適な解答を導き出す…
これもまた政経学の基本、入試としては合格点‥だが、本当の政治経済という物は入試とはまた違う、この違いに気付いているなら修士でも教授でも博士にでもなれるだろう」
「・・はい・・」
別に教授や博士になろうなんて思って無い。
家庭教師が付いて勉強をし出してから、ぁたしには少しだけやりたい事を見付けたと思う。
早く社会に出たい。
それが今の目標…
その為には、東大合格じゃダメ、やっぱり飛び級制度のある留学‥そっちの方に興味がある。
必死に頑張れば、飛び級で1~2年で卒業出来る…
元々1年遅れるぁたしに取って、早く大学を出るには、この方法しか無い。
今はまだ東大合格を目指しているケド、4年の大学課程より数年で済む留学‥でも、東大合格っていう学歴も捨てがたい‥何時の間にか、ぁたしは欲張りになったみたい。
東大入学から海外留学もアリだって聞いてから、ぁたしの頭の中は、その事を念頭に計画を立ててる。
これはまだ紀永には秘密。
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