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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第23章 平和な時間の訪れ
「・・・あ!」
いけない、そろそろガッコ‥勿論補習だけど‥の時間。
「では、今日はこの辺で終わりにしましょう」
「はい、今日もありがとう御座いました」
先生に挨拶して、ぁたしは慌てて部屋を飛び出す。
倉原の家からでも、ガッコまでは結構距離があったのに、此処早乙女邸は更に遠くなる…
補習だっていうのに遅刻ってマズくない??
「・・美紀様・・」
「あれ‥遠藤さん?」
急ぐように歩いてたら、廊下の先に遠藤さんが…
「学校でしたら、お送りします」
「・・・また・・・」
そう、これも悩みの種の1つ…
紀永は何かに付け、ぁたしの送り迎えに遠藤さんを付けて来る。
もう、過保護過ぎる!
ぁたしは別にアトリエから回って、普通にバス通でガッコで良いのに、紀永が毎回目ざとく見付けて、結局遠藤さんが用意している車で登校。
今は冬休み期間だからまだ良いケド、終わったらどう説明すれば良いのよ??
「遠藤さん、紀永に送り迎えは必要ないって言って貰えませんか?
ぁたしが言っても、此処だけは折れてくれなくて……」
「はあ‥そう言われましても私では…
それだけ会長も心配なさっているのでしょう」
「もう夜遊びとか言わないから…
なんで此処だけ信用してくれないかなぁ……」
「・・くすっ……」
あーあ…
遠藤さんにまで笑われた…
ぁたしは本気なのに…
車は一般の普通車、遠藤さんもスーツ姿を崩してるケド、式典に遠藤さんが居たんだし、気付かれでもしたら大変‥と言ってるのに、紀永‥全然聞いてくれない。
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