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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第23章 平和な時間の訪れ
予想外の事に、つい嬉しくて紀永にバフッて抱き付いちゃった…
でも、紀永はそんなぁたしをちゃんと受け止めてくれる。
「おっと!
余程嬉しいみたいだね、それで何処に行きたい?」
「嬉しいに決まってるよ、紀永と2人で外に出た事無いし…
だけど何処って言われても、よく分からない」
倉原の方でドライブとか少なかったもん、そりゃあ子供の頃は色々連れて行って貰ったケド、それは子供が行きたい場所なワケで…
今何処に行きたいと聞かれても、行きたい場所が見付からない。
「そうだね…
では私のお気に入りの場所で良いかな?」
「何処?」
「着いてからのお楽しみ」
「えー!
紀永の意地悪」
「サプライズも大切だからね」
「・・・・・」
相変わらず、こういう言葉をサラッと…
これだからギャップが大きいって………
冬休みに入って、ぁたしは紀永と遠藤さんに頼み込んで、桜を早乙女邸に呼んだ。
桜、本物の早乙女邸に暫くの間フリーズしてたし…
まあ、気持ちは分かるから、そこにツッコミは入れなかった。
日中って事もあり、仕事の邪魔になったら悪いと、サッサとぁたしの部屋に移動‥此処でも部屋の大きさに桜は唖然としていた。
でも、そこは桜…
しっかり部屋の中の不自然な場所を見付けて……
「ねぇ…
なんで畳があるの?」
やっぱりそう来たかとは思ったケド……
「んー
庶民派のぁたしとしては、畳があったら落ち着くの、たまに1人でコロコロしてるよ」
「コロコロってさぁ…
畳って、メッチャ変だぁー!!」
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