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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第23章 平和な時間の訪れ
変まで言われるかなぁ?
一般家庭で、畳があるのは当たり前じゃないのよ。
この畳がぁたしのこだわり…
部屋を改装するに当たって、紀永に聞かれた答え。
"少しのスペースで良いから、畳が欲しい"
紀永は、まあアリかな?って言っていたやつ。
部屋の隅に4畳半くらいの琉球畳のスペース…
なにか置いているワケじゃ無い、ただぁたしの気分転換の為。
気が向いたら、この畳の上で寝転がってみたり、壁を背に座ってみたり…
やっぱ畳は落ち着く‥ぁたしもつくづく庶民派が抜けないらしい。
洋風作りの早乙女邸の中の唯一の畳…
結局のところ、ゆーさんとかが手が空いた時とかに、お茶を持ってやって来る事も……
畳が落ち着くのは、ぁたしだけじゃ無かったみたい、ゆーさんもさり気なく寛いで行くし、やっぱ言って良かったと思う。
桜と言えば、仕事が終わって顔を出した紀永に向かって、ずっと緊張しっ放し。
またスーツ姿のまま顔を出すんだもん、ぁたしはともかく、桜にしたら早乙女会長のイメージだよ‥絶対。
ぁたしの後ろに隠れるように居る桜を見て、紀永は耐え切れ無かったのか、壁に手を付いて爆笑してた。
ぁたしは、どっちのフォローをして良いのか分からず困ったケド。
この話には、まだ続きがある…
邪魔をしたら悪いと、部屋を出て行った紀永…
だけど、飲み物が欲しいと、ぁたしと桜はリビングダイニングに飲み物を取りに……
そこでまた紀永と鉢合わせ、そして今度は私服の‥Tシャツとジーンズ姿。
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