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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第23章 平和な時間の訪れ
「わー!!
見晴らしが良い!!」
次の日、ホントに紀永と2人きりのドライブ。
行くに当たって、今まで見た事が無かった駐車場の中で、どの車に乗りたい?と言われた時は焦った。
だって、どれも高級車…
それも普通見れないような車ばかりが何台も……
半分は仕事用らしいけど、後の半分は紀永の趣味。
それにしたって、ぁたしですら名前は知ってても、絶対お目に掛かれるような事も無いような外車‥しかもスポーツタイプが殆ど、これから選べって言われだって、どれを選んで良いのよ??
とりあえず、一番目立たなく大人しめな車をチョイス…
紀永がこれで良いのって言ってたケド、ぁたし的にはこれでも乗るのに勇気が入りそう。
はっきり言っちゃえば、目立たなくでポルシェだよ?
横にはフェラーリやランボルギーニ‥そんなの絶対に選べない!
仕事用はベンツやBMWとかが普通に置いてあるし、もうぁたしと価値観が全然違う…
こんなところでも、庶民感覚を痛感‥流石早乙女会長ですって感じになってるよぁたし。
泣きの涙で選んだポルシェに乗って2時間くらいかな?
やっと紀永が言っていた場所に着いたみたい。
そこは、砂浜と海が見渡せる小高い丘。
海なんて久々に見る。
「冬じゃ無かったらね、もう少し綺麗なんだが…」
「うんん…
冬でも綺麗…
天気が良いから、空と海の水がキラキラしてる」
「そう…
来て良かったかな?」
「凄く……」
紀永の手に持っているのはカメラ、また風景を写したいんだって…
こうして、あのアトリエにある写真も増えて行ったのかな?
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