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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第7章 果ての無い暗闇


目が覚めても、布団から出たくない…
何も食べたくない……


ただ、ずっと布団の中に居たい、だって身体中痛いから…


身体だけじゃない、心も痛い‥生きてるのが不思議なくらいに。



何度も彼奴に縛られ、消えない痣が沢山、何時の間にか露出の多い服から、手足が隠れる長い服を着るようになった。


寒い時期だし…


そう言って誤魔化してるけど、少しでも袖を捲ったら痣が見えてしまう。



「ガッコ‥行けないなあ……」


昨日の縛り痕はまだ薄くならず、これが薄くなるまでガッコに行く勇気は……無い。


バレたくない、こんな惨めなぁたしなんて…


付属高を止めた時、プライドなんて捨てたと思っていたのに、まだあったんだ。



「ふふふ・・・」


そんな小さなプライドが、何となくおかしくなってくる。


まだあったんだねプライド、逃げた時に捨てたと思っていたのに……



もう付属高の友達だった顔も思い出せない、そして‥あの人の顔も朧気。


それだけ、今のぁたしは、吉田という強烈な呪縛に捕らわれてしまって、前の事など考えられなくなってしまってる。


ぁたしにはどうする事も出来ない、差し伸べられた手を拒んだぁたしには………


ぁたしにそんな権利なんて無い、拒絶したんだもん。



「考えるだけムダ…」


全て自己責任、そう決めた時から、あの人は無関係。


逆に知られたくないし……


こんな惨めなぁたしなんて知られたくない。



 『コトッ・・・』



廊下で音がする…


分かってる、お昼ご飯を置いて行ったくらい。


でも、食欲無い‥食べたくない……


今食べたら吐きそう、思い出して吐きそうだから、いらない。


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