この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第7章 果ての無い暗闇
目が覚めても、布団から出たくない…
何も食べたくない……
ただ、ずっと布団の中に居たい、だって身体中痛いから…
身体だけじゃない、心も痛い‥生きてるのが不思議なくらいに。
何度も彼奴に縛られ、消えない痣が沢山、何時の間にか露出の多い服から、手足が隠れる長い服を着るようになった。
寒い時期だし…
そう言って誤魔化してるけど、少しでも袖を捲ったら痣が見えてしまう。
「ガッコ‥行けないなあ……」
昨日の縛り痕はまだ薄くならず、これが薄くなるまでガッコに行く勇気は……無い。
バレたくない、こんな惨めなぁたしなんて…
付属高を止めた時、プライドなんて捨てたと思っていたのに、まだあったんだ。
「ふふふ・・・」
そんな小さなプライドが、何となくおかしくなってくる。
まだあったんだねプライド、逃げた時に捨てたと思っていたのに……
もう付属高の友達だった顔も思い出せない、そして‥あの人の顔も朧気。
それだけ、今のぁたしは、吉田という強烈な呪縛に捕らわれてしまって、前の事など考えられなくなってしまってる。
ぁたしにはどうする事も出来ない、差し伸べられた手を拒んだぁたしには………
ぁたしにそんな権利なんて無い、拒絶したんだもん。
「考えるだけムダ…」
全て自己責任、そう決めた時から、あの人は無関係。
逆に知られたくないし……
こんな惨めなぁたしなんて知られたくない。
『コトッ・・・』
廊下で音がする…
分かってる、お昼ご飯を置いて行ったくらい。
でも、食欲無い‥食べたくない……
今食べたら吐きそう、思い出して吐きそうだから、いらない。
・