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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第7章 果ての無い暗闇
最近毎日居るから、必ず昼ご飯を置いて行く…
もう、反抗する気も残ってないから、そのままにしてる。
「ふふふ・・・」
今更プライドなんて言葉、ぁたしには似合わないのに…
吉田に木っ端微塵にされた、ぁたしのプライド…
あんな姿まで見せて、いまさらプライド??
ぁたし自身おかしくてたまらない。
「もう、これしか無いんだね」
ベッドの側に置いてある眼鏡、ぁたしの最後の砦。
あの誕生日の日…
屋敷から飛び出したぁたしは、フラフラと街を歩き‥目に止まったのがこの眼鏡。
もう現実を見たくないと思い、躊躇いなく眼鏡を買って掛けた。
勿論、目が悪いワケじゃないから、度なんて入っていないオシャレ眼鏡。
それでも良かった…
硝子越しの世界が、ぁたしの壊れそうな心を守ってくれるようで、それからずっと手放せない。
そしてまた……
壊れる寸前の心を、この眼鏡が守ってくれている、裸眼であんな化け物みたいな男なんて見たくない、眼鏡越しの歪んだ世界で丁度良いんだ。
だから、眼鏡だけは奪わないで…
ぁたしの心が本当に壊れるから・・・・・
あれから3日ぁたしはガッコを休んだ。
漸くガッコに来て見れば、何となく遠巻きの克己の姿…
当たり前か、ずっと夜も付き合っていないし、ガッコも休むじゃね。
「美紀ぃー!
一体どーしたのよぉ!」
「え?
ちょっと風邪引いただけだから」
桜は心配そうに、ぁたしを見ている…
女同士の友情の方が強いか。
「そうじゃなくて…
凄い痩せたじゃん……」
「なんでも無いよ?
ほら、ダイエット…
結構成功してるんだよね」
桜にまで嘘を吐かないといけないなんて…
本当は食べれなくて痩せたんだけど、それを言ったら桜が心配するから…
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