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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第7章 果ての無い暗闇
ぁたし、何時から仲間にまで嘘を吐くようになったの??
漸く出来た気楽に話せる仲間なのに、ずっと嘘を言わなきゃいけない、本当の事を知られない為に、ぁたしは嘘を吐き通す。
授業なんて耳に入らない、ただシャーペン持ってボーっとしているだけ。
単位さえ落とさなきゃそれで良い、学期テストなんて授業を聞いていなくても分かるから。
前のガッコで習った事の繰り返しだもん、ぁたしには……
「美紀ぃー
やっぱり帰っちゃうの?」
「うん、ゴメン…
その内、埋め合わせするから」
「何?何?
巨大ケーキでもおごってくれる??」
巨大ケーキ…
胸焼けがしそう……
そう言えば桜は、とんでもない甘党だった。
「んー
ケーキバイキングで妥協してよ?」
「バイキングかあー
それもいっかな」
バイキングでも、量を食べたら巨大ケーキと同じだと思う‥とは言えないけど……
そんな楽しい会話の最中に……
「・・・っ!!」
ポケットに入れてる携帯が震える…
彼奴からだ、みんなには知られたくない。
「ホントゴメン、先帰るね」
慌てて、みんなと離れて走り出す。
まさか、桜が気付いたとは気付かないで・・・
直ぐ校舎の誰も来ない場所まで走って、ぁたしは通話ボタンを押す。
「・・・もしもし」
「何してる早く出ろ!
今夜来い良いな」
"プープープー"
短い会話で、電話は直ぐに切れてしまう…
勿論、ぁたしの有無の確認も無しで……
やっとガッコに来れたのに、また…
彼奴の奴隷で玩具、それがぁたし……
選択権は無い…
ぁたしは仕方なしに、夜の街へと足を向けた。
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