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第1章 Scene.01

　
「うわ…やっぱすげぇ………」

　僅かに開けた窓から、向かいの家の窓を見下ろす。

　ネコの額ほどの広さがある庭に面した窓。

　灯りが洩れる窓から、フローリングに置かれたブラウンのソファーが見える。

　その傍らに立つ女性。

　ジャケットをソファーに掛けて、組んだ両手を上に上げて伸びをすると、ブラウスを大きく盛り上げる胸が離れた場所からでも分かる。

　視られていないと安心しきっているのか、カーテンも閉じずにスカートに手を掛けている。

「ゴクッ……」

　思わず喉が鳴る。

　もっと窓を開けて覗きたい衝動を抑える。

　ピチッとした短いスカートがストンと脱げ落ちて足許で纏まる。

　肉付きの良さげな太腿をレースをあしらったストッキングが締め付け、ソレを吊る黒のガーターベルトが妖艶さを際立たせていた。

　スラリと伸びた長い脚に、ブラウスの裾の隙間から覗く黒いショーツ。

　それを視ているだけで血液が股間に集まっていく。

　窓に押し付けている額の痛みも気にならない。

「…やっぱ…次は………」

　鼻息も荒くなってきた。