この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
OLオクサマのふぇろもん
第5章 Scene.05
機器を通してにしては生々しい声。
実際にヤってるとしか思えなかった。
何となく、窓から頭を出すのは憚れた。
机のライトしか点けていない部屋の中から、そっと外を覗き見る。
月明かりに照らされた暗闇に、目が徐々に慣れていく。
「…んふぅっ………んぅっ…………ぁぁっ………」
絶えず聞こえてくる喘ぎ声に、好奇心が抑えられる訳も無い。
指先で音を立てずに、ゆっくりと透き間を大きくさせる。
暗闇に慣れた視界が、向かいのバルコニーの手摺を判別した。
若干広めの間隔に縦格子が付いた手摺。
あの女性が住んでいる家のバルコニーは、普段から何気なく見慣れている光景だった。
そこに繋がるのは、寝室と思わしき部屋。
…もしかして……今夜は旦那さんと………
喘ぎ声の主が、あの女性だと思うと興奮が増してくる。