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OLオクサマのふぇろもん
第7章 Scene.07
「ったく、こんな事も出来ねぇのかよ」
「いい加減仕事覚えろってぇの」
「は、はい。…すいません」
嫌がらせのように、ネチネチと小言を吐いてくる上司二人。
霧島さんが近くに居るときだけ決まって上司面してきて、居なくなれば飲み屋と勘違いしてるとしか思えない下衆な会話ばかりしている。
しかも、自分たちの仕事を押し付けてきて、訳も分からずやってみれば違うとネチネチ言われる。
あまりの理不尽さに、更に上の上司に相談したところで、まともに取り合ってくれない。
そればかりか、上の方には巧いこと立ち回っているあの二人。
逆にこっちの方が立場が悪くなってくるから堪ったもんじゃない。
「……はぁ」
突き返された書類を手に、コピー機の所で思わず溜息が洩れた。
不意に甘い香りが鼻を突いた。
「ふふっ。お疲れさまぁ」