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第1章 Scene.01

　
　女性からしたら単なる入浴でも、覗く立場からしたら興奮するネタの何物でも無い。

　ましてや、覗きなど、本来してはならない行為を犯してまで見詰める裸体。

　背徳感までもスパイスとなって、下半身を元気にさせていく。


…あんなエロい体………
…ヤりまくれるヤツが羨ましすぎる…


　ちょっとした拍子で初めて入浴を覗いたときから、何度となくヤりまくったか分からない。

　いつも彼女を精液塗れにしていた。

　しかし、妄想は妄想でしかなかった。

　一頻り煩悩に飲まれて、醒めた後は虚しいだけだった。

　それでも、再び体を目撃したら妄想せずにはいられない。

　今も、目の前の濡れたイヤらしいカラダを網膜に焼き付ける。

　家に戻って、母ちゃんの姿を見ないようにしなければならない。





「早かったねぇ」

　玄関の扉を開けた瞬間に、目論見はあっさり崩れた。