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月の川 〜真珠浪漫物語 番外編〜
第4章 聖なる贈り物
…月城の弟から手紙が届いたのは、大晦日であった。
手紙には、月城からのクリスマスプレゼントがいかに嬉しかったか…母はカシミアのショールを一日中眺めたり、触ったりして涙ぐみ、妹は靴を家でも履いていて…そしておもちゃをひとつも持っていなかった妹は人形を殊の外喜び、毎日肌身離さず持ち歩いている…。
弟は、どんなに雪や雨でも濡れない靴で学校に行けることが嬉しいこと…セーターは…あんなに温かく洒落た服を着ているのは学級でも一人なので羨ましがられること。
そしてクリスマスプディングは、余りに美味しいので家族で少しずつ大切に食べていることなどが素朴な文字で書かれていた。
最後に…
「にいちゃんがしあわせにはたらいていて、おれたちもうれしいです。にいちゃんがしあわせならおれたちもしあわせです。しんぱいしないでください」
と結ばれていた。
手紙には、月城からのクリスマスプレゼントがいかに嬉しかったか…母はカシミアのショールを一日中眺めたり、触ったりして涙ぐみ、妹は靴を家でも履いていて…そしておもちゃをひとつも持っていなかった妹は人形を殊の外喜び、毎日肌身離さず持ち歩いている…。
弟は、どんなに雪や雨でも濡れない靴で学校に行けることが嬉しいこと…セーターは…あんなに温かく洒落た服を着ているのは学級でも一人なので羨ましがられること。
そしてクリスマスプディングは、余りに美味しいので家族で少しずつ大切に食べていることなどが素朴な文字で書かれていた。
最後に…
「にいちゃんがしあわせにはたらいていて、おれたちもうれしいです。にいちゃんがしあわせならおれたちもしあわせです。しんぱいしないでください」
と結ばれていた。