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背徳のディスタンス
第2章 教育担当
そしてそれは次第にエスカレートしていき、徐々に奈々を背徳的な遊びへと誘(いざな)っていったのだ。快楽への渇望は、時と場所を選ばす、常に奈々を悩ませた。
二ヶ月前、奈々が初めて社内でオナニーをしたその日。奈々は欲望に負けて隣の談話室に行き、休憩するふりをして自分の体を慰めた。
いつも気を張っている職場で。隣に人が残っている状況で。声を押し殺しながら行う自慰は、家で自分を慰める時の何倍も気持ちが良かった。その日以来、奈々は会社でのオナニーがやめられなくなってしまった。最初は週に一回程度だった。人が多すぎる時は、トイレや、会議室などでも自慰に耽(ふけ)った。
トイレの個室で触った時見つかりそうになり、もうこんな危険なオナニーは終わりにしようと思いつつも、またしばらくすると談話室で自慰に耽っていた。その頻度は日増しに上がり、とうとうその日がやってきてしまったのだ。
休憩時間に望に仕事の指導をした、夜。彼を定時で帰し、奈々は残って隣の談話室で自慰を行った。
いつものように。
誤算は、帰ったはずの彼がまだいて、奈々のオナニー現場を目撃してしまったことだーー。