この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
背徳のディスタンス
第2章 教育担当
奈々は親が望んでいた優良企業を全て切り、気の向くままに企業説明会に参加してまわった。就職と同時に家を出ることも決めていたので、他県の企業ばかりを狙った。もちろん最初は両親に猛反対されていたけれど、奈々の頑なな態度に、最終的に折れてくれた。一年以上かけて、ようやく家を出ることを許可してくれたのだ。
再び門限もなくなり、夜十時までで週二日という条件付きでアルバイトまでさせてもらえるようになった。これで遊ぶお金も、一人暮らしのための資金も稼ぐことができる。
奈々の生活はだいぶ自由になったけれど、異性との交遊については変わらず厳しいままだった。
穂波に出会い、一緒に今の企業に就職を決めた。
学業において常にトップを目指すよう教育されてきた奈々。仕事への取り組みでも奈々は人一倍頑張ってしまう。両親と離れても彼女の性格上、手を抜くことはできず、気付けば同期の中でもずば抜けて高い営業成績を叩き出していた。
完璧主義者で頑張りすぎな性格の反動か、はたまた性に関して極端に抑制されて育てられたせいか、奈々はいつしかオナニーで日々のストレスを発散するようになった。