この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
背徳のディスタンス
第4章 欲望の行方

「あ……」

 そんな言葉は不意打ちだった。ぽかんと口を開け、望を見つめる。
 休日出勤する場合、私服でいいことになっている。さすがの奈々もほんの数時間程度のためにかっちりスーツは着ていなかった。
 パステルグリーンのブラウスに、ジーンズ。ヒールのない白いパンプス。
 可愛いだろうか、と思う。季節は夏の終わりだ。長袖に衣替えし、そろそろ上着が必要になってくる頃。
 夏服から冬服へ。まだ衣装ケースをきちんと整理してないのもあって、服装はだいぶ適当だ。いつもは一つにまとめている髪も、だらりと下ろしたまま。なんの装飾品もつけていない。
 普段と違う、緩んだ自分の姿を見られるのは恥ずかしかった。せめてブラウスは、きちんとアイロンをかけておけば良かったと思う。
 そういう望も黒いパーカーにジーンズという、ラフな格好だった。普段のイメージと違う。
 可愛いという言葉に照れてしまい、奈々は何も返せなかった。
 そのまま望から視線を逸らし、自分のディスクに向かいパソコンを起動させる。

「シカトですか?」
/59ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ