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背徳のディスタンス
第5章 淫らな遊び
月曜日。奈々は渡された下着を装着するかどうかで家を出るギリギリまで悩んだ。バイブが仕込まれた下着がどういう使われ方をするか、容易に想像できたからだ。
下着自体にはバイブを振動させるためのスイッチのようなものはなかった。付属品として袋に入ってもいない。
そうなると、望が持っている可能性が高い。
そんなエッチな下着を身につけた経験はなく、奈々の中で好奇心がむくむくと頭をもたげた。
(写真を握られて、脅されているからよ……。好きでしてるわけじゃない)
奈々は自らに言い聞かせ、望が用意した黒い下着に履き替えた。
ショーツのバイブは小さいローターのようなもので、布と布と間に装着されていた。履くと小さくて固い物体が、ちょうどクリトリスに当たるのがわかる。胸はシリコンで包まれた同じくらいの大きさのものが、乳首に当たるのがわかった。
サイズもちょうど良かった。
奈々はドキドキしながら仕事場へ向かうべく、電車に乗った。
(自分がこんなものを付けて出勤してるなんて……)
罪悪感とは裏腹に、体の熱は上がっていた。