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背徳のディスタンス
第5章 淫らな遊び
「何を驚いてるんです? こういう使い方されるって、わかるでしょう? それとも仕事に熱中するあまり、おもちゃ付の下着をつけていることも忘れていたんですか?」
「……っ」
奈々は唇を噛んだ。望の嫌味ったらしい言い方に反論したいけれど、口を開くと吐息が洩れそうだった。
弱い振動が敏感な部分に緩やかな刺激を与えている。
望に指摘された通り、下着のことなどすっかり忘れていた奈々は、ローターを振動させられいっきに気持ちが高ぶってくるのを感じた。
「午後、確か会議がありましたよね?」
意味深な視線。
「みんなの前で感じさせてあげます。堀内先輩はそういうのが好きなんでしょう?」
「好きじゃな……っ」
強く反論しようとした時だった。
「あれ、奈々。まだ仕事中? キリつけてお昼食べよ、時間なくなるよ?」
そう声をかけてきたのは穂波だった。
「あ……穂波」
ドキリとした。こんなエッチな下着をつけているのがもしバレたら……。服の中まで見られなければわからないはずなのに、そんなふうに考えてしまったらダメだった。ぞくりと甘い疼きが下半身でおこり、奈々は無意識に膝をこすり合わせていた。