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いとおしい青
第4章 ほどけた手袋
あれからパパと会話するママが気持ち悪かった。
家族のフリをしてる様な気がした。
だけどケンカも多かった。
もしパパに他人の男の話をしたら…
きっとパパは居なくなる。
俺は怖くて黙る事しかできなかった。
少しでも由貴と長く遊んで気を紛らわせたかった。
でもいつまでも遊んでられなくなった。
両親の経営する
イタリア料理店の拡大の為に引っ越す事になったから。
ついに由貴に挨拶出来ないまま
引っ越しの日がやって来た。
「これで最後の荷物です」
母さんが引っ越し業者に言う。
俺の手には
前に由貴と雪だるま作りした時に預かった
由貴のほどけた手袋を持っていた。
由貴の言葉を思い出す。
(ご飯食べるときに寂しかったら 一緒に食べよう。)
弟と二人だけで留守番するのが多かった俺には
すごく嬉しかった。
義之の中にある心細い気持ちを
由貴が和らげてくれた。
由貴の顔を見たらつらくなって
車に乗って引っ越し先に行けない…
このまま行った方がいいだろう。
でも引っ越ししたら
会えなくなる
寂しいっ…
俺のこと忘れないでってどうしても伝えたい。
空になった部屋から義之は思い立ち、外へ出る。
「ちょっと義之!どこいくの?」
「公園いってくる!」
母さんから聞くと由貴は親子で公園だと言ってた。
言えなかったたしても手紙を渡せるようにした。
恥ずかしいから手袋の中に潜ませて渡すんだ。
公園にかけつけると
由貴と由貴の母さんがいた。
このパンダ公園は
出口か2つある。
丁度 由貴は公園の別の出口から出ていった。
「由貴ー!!」
呼んだけど戻って来ない。
「あら よっちゃん、引っ越しはいいの?」
「うん ちょっと由貴に会いたくて
おばちゃん、この手袋を由貴に渡してよ。」
由貴の母は暗い顔になる。
「いらないわ。
由貴が言ってたの。
もう、よっちゃんに会いたくないって」
本当に?
この前も雪だるま一緒に作ったのに…
義之の心の中で
何かが崩れ落ちた
穴が開いた気分だった
友達じゃなかったんだ…。
その後 泣きながら俺は車に乗り込んだ
由貴の手袋だけ握ったまま…
家族のフリをしてる様な気がした。
だけどケンカも多かった。
もしパパに他人の男の話をしたら…
きっとパパは居なくなる。
俺は怖くて黙る事しかできなかった。
少しでも由貴と長く遊んで気を紛らわせたかった。
でもいつまでも遊んでられなくなった。
両親の経営する
イタリア料理店の拡大の為に引っ越す事になったから。
ついに由貴に挨拶出来ないまま
引っ越しの日がやって来た。
「これで最後の荷物です」
母さんが引っ越し業者に言う。
俺の手には
前に由貴と雪だるま作りした時に預かった
由貴のほどけた手袋を持っていた。
由貴の言葉を思い出す。
(ご飯食べるときに寂しかったら 一緒に食べよう。)
弟と二人だけで留守番するのが多かった俺には
すごく嬉しかった。
義之の中にある心細い気持ちを
由貴が和らげてくれた。
由貴の顔を見たらつらくなって
車に乗って引っ越し先に行けない…
このまま行った方がいいだろう。
でも引っ越ししたら
会えなくなる
寂しいっ…
俺のこと忘れないでってどうしても伝えたい。
空になった部屋から義之は思い立ち、外へ出る。
「ちょっと義之!どこいくの?」
「公園いってくる!」
母さんから聞くと由貴は親子で公園だと言ってた。
言えなかったたしても手紙を渡せるようにした。
恥ずかしいから手袋の中に潜ませて渡すんだ。
公園にかけつけると
由貴と由貴の母さんがいた。
このパンダ公園は
出口か2つある。
丁度 由貴は公園の別の出口から出ていった。
「由貴ー!!」
呼んだけど戻って来ない。
「あら よっちゃん、引っ越しはいいの?」
「うん ちょっと由貴に会いたくて
おばちゃん、この手袋を由貴に渡してよ。」
由貴の母は暗い顔になる。
「いらないわ。
由貴が言ってたの。
もう、よっちゃんに会いたくないって」
本当に?
この前も雪だるま一緒に作ったのに…
義之の心の中で
何かが崩れ落ちた
穴が開いた気分だった
友達じゃなかったんだ…。
その後 泣きながら俺は車に乗り込んだ
由貴の手袋だけ握ったまま…