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いとおしい青
第13章 新人アルバイト
義之の希望で歓送迎会は必ず行う方だ。
閉店後の店内で賄いを食べながらの歓迎会だ。

テーブルには
鴨のローストや
北海道産じゃがいもの冷静スープ
豚肉のロール巻き

義之の弟の歩が腕を振るう。
賄いは豪華だった。

「ここの賄い今まで働いた店のどこよりも美味しいわ!」
三沢も喜んでいる。

「歩さーん!このロースト気に入りました!」
香山は歩に言った。

「ありがとう。家でも出そうかな?」
歩は言う。

歩は既婚者であり
子供も2才である。

「家族の人に喜ばれると思います!」
スタッフにも人気である。

柳田といえば
義之の横をバッチリキープしていた。


「マネージャー全然飲んでませんよ!」
柳田はビール瓶を持って義之に注ぐ。

「ありがとう、
でも今日は柳田さんが主役なんだ、俺はいいんだよ。」
注がれたビールを飲みながら答える。

「坂上マネージャーって優しいですよね!
この前も体調悪いのすぐ気づいて下さって
嬉しかったです!」

柳田がジュースを口にしながら誉める。

「マネージャーはどんな女性が好みですか?」

「見た目は気にしない。2歩下がってくれる人だな。」
義之は答えた。

「そーなんですか!私も頑張ります♡」
柳田は答えた。

下を向きながら
コイツ何が勘違いしてそうだな…とため息をつく義之。

遠目で三沢と香山は話す。

「もしかして柳田さんって
マネージャーが既婚者なの知らないんじゃない?」
香山が言う。

「あの人仕事内容も選ぶからスタッフ間で
会話もないの。スタッフを敵に回してるのよ。」
三沢は賄いをとって食べる。

さすがに鈍感な義之も
柳田にうんざりしていた…
スタッフでも俺に気遣うやつ多い。
スタッフだし、そう無下にできないしなー…

終電もあるので歓迎会はお開きになった。








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