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いとおしい青
第19章 独占欲
「お風呂沸かしてくるよ…お湯張ってくる」
義之はバスルームへ行く。

「うん…」

二人でバスルームへいっても
由貴の手はずっと震えていた
義之は覆う様に手を握った。

「怖かったね。
もうこんな風にしないから。
だから…
俺から二度と離れないでくれ。
由貴がいないと生きて行けない。」

義之が俯き涙がつたう。

由貴は優しく義之の顔に手を添える。
「ずっと隣にいるわ。」

義之は由貴の手を包む。

よっちゃんも私を失う事を想像して辛かったのかな…

「あれだけ私よっちゃんの事
怖かったのに不思議ね
とても嬉しい。」
由貴は微笑む。

「また引っ越しのあの日に戻るのはもう嫌なんだ。」
義之は由貴の胸で呟いた。


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