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新月の闇 満月の光
第1章 貴方の暗闇
「はあっ、んつっ……あ…ああんっ…………」
部屋の中に、ぽつんと照らされたライトに浮かび上がる、結合を果たした男女。
男の腰使いが、緩く円を書き女のイぃ所を探し出し穿つ度、女の白い喉から嬌声が迸る。
「この淫乱。流石、双子だよな。淫売な所はアイツにそっくり」
「違うっ……んっ……あぁっ」
「良く言うよ、自分は違うと言いたい訳? ……何処が? 義理の兄に犯されてよがり狂うお前が? 」
「す……なの……ひっやああぁぁ……」
ズクンと子宮口まで突かれて、悲鳴を上げる。
──── 違う、違うの……。
私は、ただ、ただ、貴方が好きなだけ……。
お姉ちゃんより先に出逢ったのに、お姉ちゃんよりも先に好きになったのに。
お姉ちゃんはあたしの前で、これ見よがしに、あたしの好きな人を、貴方を、奪って行った。
でも、そんなお姉ちゃんも、もうこの世に居ない……。
そして、奇しくも、愛する貴方は絶望と言う名の闇に堕ちてしまった。
自分勝手かもしれない、ほっておいてくれと言われるかも知れない。
けれど…………。
私は貴方を、ら姉に会う前の貴方に戻したいの。
私に笑いかけてくれて、
額に唇を落としてくれて、
優しく私を乱しては、微笑んでくれた貴方に。
姉よりも私に愛を囁いてくれていた、
あの頃の貴方に、
私は、戻って欲しいだけなの────。