この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
新月の闇 満月の光
第4章 動き始める時間
私の囀りが、快楽を追求するモノに成りはてて、真紘さんは、優しく、けれど力強く激しい律動を見せ始めた。


より一層、強く喘ぐ私。


彼は、そんな私の聲(こえ)を聞いている。


聞いて、癒やしにしている。


私は、キュッと閉じていた瞼を上げた。


目の前に、深い深い緑の闇が見えて……。


その視線が絡み付いて、あたしは、貴方の闇に捕らえられた。




「柚芽、既成事実、作っちまおうか? そしたら、お前は俺から逃げられない…………」


「そうね。それは名案だわ。作りましょう。貴方と私の赤ちゃん。そうしたら、貴方は私のモノに成るかしら? どんな手を使っても、貴方を其処から引きずり出してあげる。私、幸せな家庭を築きたいと思ってるの。真紘さん、貴方と…………」





私の言葉に、貴方の闇が動揺した。


そんなに驚く事かしら?


こんなに、貴方を愛してるって、言っているのに。


正気に返ると、覿面(てきめん)私から遠ざかろうとする貴方。


それは、私が、歌手だから?


貴方が、マネージャーだから?


その前に私は、只の女よ。


貴方を愛するただの女。


貴方の瞳の闇色が薄まる。


狂気から正気へ。


私の一言で、いとも簡単に貴方は戻る。


でも、逃がさない。


言い出したのは貴方の方なのだから。


私は、貴方の首に両手を絡め、両脚を高く上げて貴方の腰に絡める。


ギュッとしがみ付けば、再奥まで貴方を受け入れた形になって、私は嬌声を上げた。


貴方と絡み合う視線。


私は、重大な事実を告げる。





/115ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ