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新月の闇 満月の光
第4章 動き始める時間
私の囀りが、快楽を追求するモノに成りはてて、真紘さんは、優しく、けれど力強く激しい律動を見せ始めた。
より一層、強く喘ぐ私。
彼は、そんな私の聲(こえ)を聞いている。
聞いて、癒やしにしている。
私は、キュッと閉じていた瞼を上げた。
目の前に、深い深い緑の闇が見えて……。
その視線が絡み付いて、あたしは、貴方の闇に捕らえられた。
「柚芽、既成事実、作っちまおうか? そしたら、お前は俺から逃げられない…………」
「そうね。それは名案だわ。作りましょう。貴方と私の赤ちゃん。そうしたら、貴方は私のモノに成るかしら? どんな手を使っても、貴方を其処から引きずり出してあげる。私、幸せな家庭を築きたいと思ってるの。真紘さん、貴方と…………」
私の言葉に、貴方の闇が動揺した。
そんなに驚く事かしら?
こんなに、貴方を愛してるって、言っているのに。
正気に返ると、覿面(てきめん)私から遠ざかろうとする貴方。
それは、私が、歌手だから?
貴方が、マネージャーだから?
その前に私は、只の女よ。
貴方を愛するただの女。
貴方の瞳の闇色が薄まる。
狂気から正気へ。
私の一言で、いとも簡単に貴方は戻る。
でも、逃がさない。
言い出したのは貴方の方なのだから。
私は、貴方の首に両手を絡め、両脚を高く上げて貴方の腰に絡める。
ギュッとしがみ付けば、再奥まで貴方を受け入れた形になって、私は嬌声を上げた。
貴方と絡み合う視線。
私は、重大な事実を告げる。
より一層、強く喘ぐ私。
彼は、そんな私の聲(こえ)を聞いている。
聞いて、癒やしにしている。
私は、キュッと閉じていた瞼を上げた。
目の前に、深い深い緑の闇が見えて……。
その視線が絡み付いて、あたしは、貴方の闇に捕らえられた。
「柚芽、既成事実、作っちまおうか? そしたら、お前は俺から逃げられない…………」
「そうね。それは名案だわ。作りましょう。貴方と私の赤ちゃん。そうしたら、貴方は私のモノに成るかしら? どんな手を使っても、貴方を其処から引きずり出してあげる。私、幸せな家庭を築きたいと思ってるの。真紘さん、貴方と…………」
私の言葉に、貴方の闇が動揺した。
そんなに驚く事かしら?
こんなに、貴方を愛してるって、言っているのに。
正気に返ると、覿面(てきめん)私から遠ざかろうとする貴方。
それは、私が、歌手だから?
貴方が、マネージャーだから?
その前に私は、只の女よ。
貴方を愛するただの女。
貴方の瞳の闇色が薄まる。
狂気から正気へ。
私の一言で、いとも簡単に貴方は戻る。
でも、逃がさない。
言い出したのは貴方の方なのだから。
私は、貴方の首に両手を絡め、両脚を高く上げて貴方の腰に絡める。
ギュッとしがみ付けば、再奥まで貴方を受け入れた形になって、私は嬌声を上げた。
貴方と絡み合う視線。
私は、重大な事実を告げる。