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新月の闇 満月の光
第5章 駆け引き

「このCM、結構際どいわね……」


「嫌なら断る。仕事は選んで良いんだぞ」




仕事の話をする時は、メリハリを付けるのが、私と真紘さんの流儀。


私達は、リビングでお茶をしていた。


真紘さんは、コーヒー。


私は、コーヒーが苦いから紅茶。


飲めないのよ。


コーヒーが。


何故、世の人々はあんな苦い物、平気で飲めるの?


真紘さんなんか、何も入れずに飲むのよ!?


信じられない!!


私は、絶対駄目だわ。


ミルクたっぷりの、ロイヤルミルクティー。


それが、私のお気に入り。


私は、それを飲みつつ書類をめくっていく。


CMなのに濃厚な絡みだなんて……。


一体何を写すのよ!?


お茶の間にどんなCM?


謎だわ。


でも、これが成功したら、私は新しい分野を開拓出来るかも知れないのよね。


……………………。


悩んだのは僅かに数分。


私の心は決まった。




「やるわ、私……」


「そう言うと思ったよ。出来れば断って欲しかったんだけどね」




浅く付く溜め息。


絡み合う優しい視線。


それは、無理をするなと、暗に物語る瞳だった。


心細く無いなんて言わない。


不安だってある。


私は、美人という類の者じゃ無いし、可愛いと言える性格でも無い。


昨今では、音楽番組自体少ないから、メディアに出るのはとても勇気がいる。






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