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新月の闇 満月の光
第5章 駆け引き

舌で蜜を掬われ、指の愛撫に翻弄されながら、私は言葉の続きを口にする。




「とても…綺麗で…神秘的なひと…………」


「ふっ……結芽にはそう見えるんだ…………」




アアアッ………ンンッ……。


嘲るような真紘さんの言動。


私に対してじゃ無い。


まるで自分自身に言ってる様で、私は、ふと思い当たる。




私の衣服を剥ぎ取り、真紘さんも、一糸纏わぬ姿に。


彼の姿を私は、扇情的に見詰める。


真っ白な肌、見えない体毛、挿入された真紘さんのモノと絡み合う恥毛との色の差位。


私は黒く、彼は白い。


違うかな?


銀色?


瞳だって、淡いグリーン。


まるで、外国人のよう。




「んっ……結芽……………」


「あ……真紘…さぁん…………」


「いっ「しょに………」…………」




行こう。


そう言われて私は真紘さんと高見を目指す。


ぎゅっとしがみついて、2人、駆け上がった。



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