この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
新月の闇 満月の光
第8章 夢一夜
私達は、上になり下になりして互いを求め合った。
何かに、急かされる要に………… 。
過ぎた時間を埋めるように………… 。
「真紘さ……ん…… 。好きよ、好き………… 。」
「ん………… 。結芽、俺も………… 」
私は、彼の言葉の瞬間、嬉しさと快感で身体を仰け反らせた。
彼が結婚してから終ぞ、そんな言葉は、無かったから。
嬉しくて、嬉しくて。
私は涙を流しながら、真紘さんと絶頂を迎えた。
切ない顔で涙を浮かばせる貴方の顔。
私もきっとそうなのでしょう。
「はあっ………… 。結芽…… 、ごめん…… 。もう、無理だ………… 。隠して居られない………… 、好きだ、愛してごめん。」
何故、謝るの?
真紘さん。
私は、嬉しくて仕方が無いのに。
馬鹿ね。