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新月の闇 満月の光
第8章 夢一夜


私達は、上になり下になりして互いを求め合った。


何かに、急かされる要に………… 。


過ぎた時間を埋めるように………… 。




「真紘さ……ん…… 。好きよ、好き………… 。」


「ん………… 。結芽、俺も………… 」




私は、彼の言葉の瞬間、嬉しさと快感で身体を仰け反らせた。


彼が結婚してから終ぞ、そんな言葉は、無かったから。


嬉しくて、嬉しくて。


私は涙を流しながら、真紘さんと絶頂を迎えた。


切ない顔で涙を浮かばせる貴方の顔。


私もきっとそうなのでしょう。




「はあっ………… 。結芽…… 、ごめん…… 。もう、無理だ………… 。隠して居られない………… 、好きだ、愛してごめん。」




何故、謝るの?


真紘さん。


私は、嬉しくて仕方が無いのに。


馬鹿ね。


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