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忘れられない人
第15章 出逢い
10月
付き合いだして1ヶ月

私達は、キスすらしない
誠は、直樹だらけの私を待っていてくれた

明日から三連休

会社の帰り
電車は、混雑していた
三連休に、帰省した親子連れがたくさんいた

まだ、電車に乗れない
お盆休み、直樹が私が電車に乗れないのを見たと言われたのを思い出す

ダメ。。。
直樹を探しては。。。

前だけ見る
次の電車には、きっと、乗れる

電車を待つ

乗れなかった。。。

電話が鳴る

詩織?
帰ってきた?

誠だった

うん、まだだよ
電車混んでて。。。

泣きそうになりながら電話する

わかった
そこにいて?

電話が切れた

10分後、電話が鳴る

詩織、着いたから車に乗って?

誠が迎えにきた

振り向いたら、直樹と目が逢った
3秒くらい
とても長く感じた

直樹が近づいてくる
私を見て、近づいてくる

電話したまま

今行く

電話を切り、直樹の視線から逃げるように車にかけよる

ごめんね?

誠に、とびきりに、かわいい顔を意識して笑いかけた

直樹に見せつけるために。。。
考えられる中で、一番、かわいい笑顔をした

誠は、いつものように車のドアを開けて、

どうぞ?

と笑いかけた

笑いながら、車に乗る
サイドミラーに、直樹が見えた

切ない顔
少し痩せた?

サイドミラーで、目が逢った

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