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第26章 近づく

はあっ。。。
お風呂に浸かる
子供。。。
誠は、やっぱり欲しいのかなあ。。。
私は、妊娠できるんだろうか。。。
目を閉じる。。。

怖くて行けなかった病院
直樹に言えなくて、苦しかったあの日。。。
電車に乗れなくて、泣き声が頭に、こびりついている

もし、妊娠しても、流れてしまうかもしれない
妊娠したら、本当は、欲しくないって言われるかもしれない

涙が流れていく。。。

涙が流れていくのが、わからないように、湯船に潜ってゆらゆら、揺れる。。。

赤ちゃんがいる、お母さんのお腹の中は、こんな風に、ゆらゆらしてるのかなあ。。。

わからない。。。

ゆらゆらしてるのが気持ちイイ。。。

誠が、湯船から私を、おこす

溺れるよ？
もう、しないで？って、何回言えば、わかるんだよっ？

強く、後ろから抱きしめてお湯に浸かる

ごめんなさい。。。

ずっと、黙ったまま抱きしめる。。。

のぼせるから、出よう。。。

うん。。。

私の髪を乾かしながら、機嫌が悪いのがわかる。。。

できたよ。。。

私の髪を撫でている

今日も、かわいい。。。

後ろから抱きしめてくる

少し、話をしよう？

誠が、私に抱きついたまま聞いてくる

うん。。。

ソファに座り

おいで？

膝に座らせる

顔を見ると、機嫌が悪い顔をしている

怒ってるの？

私が、首に手をまわして聞く

怒ってないよ。。。
心配しただけ
詩織？ズルい。。。

何が？

すっげー怒ってたし、心配しすぎて、仕方がなかったのに、かわいい顔でそんな目で聞いたら、怒れないだろ。。。

ごめんね？
って言いながら、チュッ 頬にキスした

強く抱きしめる

やっぱり、俺の方が詩織を好きすぎてる。。。
ちゃんと、怒れないし、わがままなお姫さまを、かわいいと思ってしまう。。。
はああ。。。

ごめんなさい？
心配した？

したよ
心配しすぎて、倒れそうだよ

ふふっ
オーバーなんだから

詩織は、わかってないよ？
はああ。。。まいったよ。。。
こんなに、夢中になりすぎて、苦しい。。。
もう、しないで？また、溺れたら。。。

何？

はああ。。。
また、溺れても怒れないんだろうな。。。

ふふっ
変なの？

強く抱きしめる手が、奮えている。。。

心配かけないで？

ハイ。。。